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大人が旅をするためのボストンバッグ
独自の鞣し技術、染色技術、縫製、デザインに至るまで、林五の技術の粋を結集して作られたボストンバッグ。 

素材について
こちらの製品にはイタリアLA PERLA AZZURA社のベジタブルタンニンレザーを使用しています。
同社はイタリア、トスカーナ地方を代表する老舗タンナー。 1967年の創業以来、厳選されたフランス産原皮を植物由来のタンニンのみでなめす古くから伝わる製法を守り続け、「イタリア植物タンニンなめし革協会」の設立に大きく関わるなど、質の高い伝統的なものづくりの価値向上に貢献しています。
画一的な人工素材には代替できない、下記のような天然素材ならではの特徴を有しています。

・シボ
シボとは革の表面にでる文様（しわ）のことです。革素材によっては部分的にシボが目立つ箇所、目立たない箇所がありますが、人間の皮膚がそうであるようにすべてが均一な表情ではないところに天然の革ならではの温かみがあります。

・血スジ
人間の手甲に見られる血管のように、皮膚のすぐ下を血管が通っていた跡が残ったものです。革の風合いを損なう表面加工をせず、革らしい自然で美しい風合いをそのまま活かす場合に特に表れます。

・トラ
牛の首周りや肩部分、手足の付け根部分など、皺が寄る部分に見られる特徴で、革の表面に大きな筋のようなものが入ります。これもまた天然の革を使用している証でもあります。

・バラ傷
牛が木々でひっかけた傷などが、革素材へ仕上がる段階で残っていることがあります。とりわけ目立つものに関しては使用を避けておりますが、それを天然皮革の風合いと判断したものに限り、そのまま製品に使用するようにしています。

・色ムラ
革本来の風合いを最大限活かすため、全て手作業による「染料染め」で仕上げています。天然の革素材は一枚一枚または部分によっても厚さや密度が異なるため、色の染まり具合もそれぞれ違ってきます。熟練職人は経験と技術により、それに応じて手作業で染め込み方を調整しながら仕上げていきます。二つと同じ染め上がりの革がないのも、天然皮革の味わいと言えます。

個体差は当然のようにありますが、上記の特徴は天然素材の証とも言われております。また、現在の染色技術では完全に色落ちを防ぐことはできません。
これらをご理解いただきましたうえで、ありのままの自然な革の風合いや手仕事の豊かな表情を是非お楽しみください。