DETAIL
天然皮革の芸術品「姫路黒桟革」
古くは戦国武将たちの甲冑に用いられたほど威厳と実用性を持つ黒桟革。鞣しの技術と漆塗りの技術を融合させた、天然皮革の芸術品であり、漆の光沢が無数に散りばめられた宝石のように美しいことから「革の黒ダイヤ」とも呼ばれます。下地からこだわった最高級グレード「極」のみを使用しています。
落ち着いた光沢を帯びた本金メッキ錠前
重厚な真鍮生地をベースに本金メッキを施し、熟練職人によるヘアライン加工で仕上げられた錠前。本金の中でも黄色味を抑えた薄金を選定し微妙なニュアンスを表現しています。
伝統的な総切り目仕立て
革の裁断面を見せる総切り目製法で仕立ています。シャープにエッジが立ったコバには熱処理と磨きを繰り返し重厚なラインを生み出しています。
手縫いで仕上げた堅牢なフレーム
口枠と本体の接合部は最も負荷のかかる箇所のひとつ。年季の入った専用の機械で目打ちし、手縫いで仕上げます。手間はかかりますが、力強く縫合でき耐久性のある堅牢なつくりには必要不可欠な工程なのです。
手に馴染むハンドル
曲面で構成されたハンドルは握りやすく、使うほどに黒桟革が手に馴染みます。コバは本体同様時間をかけて磨き面を整えています。
補強されたコーナー
傷みやすく型崩れが生じやすいコーナー部にはさらに革をあてて厚みを加え補強。長年の使用に耐えられるよう堅牢性を高めています。
クラシカルな総革仕立て内装
柔らかく強度も備えるため古くから靴の内装などにも用いられてきたピッグスエードを、内装全面に使用。本体と同じ黒桟革を丁寧にトリミングし、耐久性に優れる総革仕立てとしました。
専用補色クリーム付
革を染色する際に使用した染料から作られた姫路黒桟革専用の補色クリーム。強い擦れなどによって色落ちが生じた場合にお使いください。